快晴の鳥海山山頂へ(詳報)
4月13日、ド・ピーカンの日曜日。フォレスタ鳥海から鳥海山山頂まで単独行で行ってきた。この日は同じく本荘山の会のメンバーのうち、こんたろう師匠とT谷氏が、前夜祓川ヒュッテに一泊の後七高山山頂まで、そして鉄人K玉君とデンキ師匠が中島台から新山まで登頂した。

登山口のフォレスタ鳥海から奥山放牧場を通り、猿倉口に至る林道はかなり除雪が進んでいる模様だ。入り口には通行止めの看板が2つ置かれているが簡単によけられそうだ。しかし何かあっては行けないので慎重を期し、ここからスキーを担いで歩く事にした。7:09出発。空は快晴で雲一つない。12日(土)は風が強かったが今日は微風。

除雪は予想通り堰口付近まで進んでいた。雪のない舗装路を1時間ほど歩いて除雪の前線まで到着する。

春の柔らかな日差しがブナ林にあたり、雪面に長〜い影を作る。2週前はかなりバテたので今日は少し軽量化、カメラをデジイチのα700からミラーレスのNEX-5に変更した。PLフィルターがバッチリ効いているぜぃ!

9:18、二六小屋を通過、ここから八合目の七ツ釜避難小屋までは20m程の間隔でフラッグが立っている。

ミラーレス一眼の利点は何と行っても軽い事。しかし今日のような条件(快晴の雪山)ではファインダーの無いカメラというのはどうも使いづらい。また妙なところにボタンがあるものだから、うっかりミスを犯してしまいがちだ。今回もホワイトバランスを「晴天」にセットしておいたはずが、いつのまにか「日陰」に変わっていた。家に帰ってから気がついても後の祭り。これ以降の写真は全てphotoshopで修正したものだがどうも修正がへたっぴ。

振り返ると左後方に焼石岳、やはり春の遠望は山がくっきり見えない。スノーモービル1台と交差する。この人はかなり大人しい走り方だ。

10:43、八合目の七ツ釜避難小屋に到着した。ここまで3時間40分足らずだから結構良いペースだ。小屋の入り口の下3分の2は雪の覆われていたので、入るのは無理かと思ったが押したら簡単に戸が開いた。「ラッキー!」持参の簡易スコップで雪を掘りながら中に入り大休止とする。

このロングルート、この小屋で休憩できると本当にホッとする。おにぎりやカップラーメンの他、レギュラーコーヒーまでおいしく頂くと、11:40、スキーアイゼンを装着していざ山頂へ!

氷の薬師を過ぎて舎利坂に取り付くと、斜面は所々凍りついていた。ここでスキーを脱いでザックに括り付け、アイゼンを装着する。しばらくするとスキーで下山してくる二人が目に入った。祓川に前泊したこんたろう師匠とT谷さんだ。下からこの二人が登っている姿がごま粒のように見えたのだが、やはり追いつかなかった。

山頂直下、見ればこの急斜面、40°くらいはあるか?


13:30、山頂到着!この時期の山頂は何度登っても感動的だ。山頂には山形県側からのお客さんが3人。

新山を見ると山頂付近に二人の人影あり。K玉君とデンキ師匠だ。大声で呼べば会話ができた。K玉君はめずらしく足の不調を訴えていた。20分ほどして下山の準備に取りかかるがここで大失態。スキーのシールを外し終えたそのとき、事もあろうに左足のスキーを流してしまったのだ。山頂にいた一人の方が「危ない!」と言ってとっさに身を投げ出してスキーを掴もうとしてくれたが、あと少しのところで届かなかった。スキーは滑走とバウンドを繰り返しながら落ちてゆく。呆然と見守るしかない。しかし200m程落ちただろうか。大きくバウンドしたスキーが何と柔らかい雪面にテールから刺さって止まったのだ。その地点まで所々凍結した急斜面を横滑りで降りてゆく。何とか事なきを得た。ε-(^、^; ほっ そのスキーだが、前日アイロンでホットワックスをかけたら滑りがぜ〜ん全違うのね!腐れ雪の斜面も結構おいしかったりして。というわけで15:54無事登山口到着。
今回は新兵器のウェアラブルカメラ Panasonic HX-A100を装着して山行の様子を所々撮影してみた。画面の傾きがチョイ気になるところだけど、まあご覧あれ!!

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登山口のフォレスタ鳥海から奥山放牧場を通り、猿倉口に至る林道はかなり除雪が進んでいる模様だ。入り口には通行止めの看板が2つ置かれているが簡単によけられそうだ。しかし何かあっては行けないので慎重を期し、ここからスキーを担いで歩く事にした。7:09出発。空は快晴で雲一つない。12日(土)は風が強かったが今日は微風。

除雪は予想通り堰口付近まで進んでいた。雪のない舗装路を1時間ほど歩いて除雪の前線まで到着する。

春の柔らかな日差しがブナ林にあたり、雪面に長〜い影を作る。2週前はかなりバテたので今日は少し軽量化、カメラをデジイチのα700からミラーレスのNEX-5に変更した。PLフィルターがバッチリ効いているぜぃ!

9:18、二六小屋を通過、ここから八合目の七ツ釜避難小屋までは20m程の間隔でフラッグが立っている。

ミラーレス一眼の利点は何と行っても軽い事。しかし今日のような条件(快晴の雪山)ではファインダーの無いカメラというのはどうも使いづらい。また妙なところにボタンがあるものだから、うっかりミスを犯してしまいがちだ。今回もホワイトバランスを「晴天」にセットしておいたはずが、いつのまにか「日陰」に変わっていた。家に帰ってから気がついても後の祭り。これ以降の写真は全てphotoshopで修正したものだがどうも修正がへたっぴ。

振り返ると左後方に焼石岳、やはり春の遠望は山がくっきり見えない。スノーモービル1台と交差する。この人はかなり大人しい走り方だ。

10:43、八合目の七ツ釜避難小屋に到着した。ここまで3時間40分足らずだから結構良いペースだ。小屋の入り口の下3分の2は雪の覆われていたので、入るのは無理かと思ったが押したら簡単に戸が開いた。「ラッキー!」持参の簡易スコップで雪を掘りながら中に入り大休止とする。

このロングルート、この小屋で休憩できると本当にホッとする。おにぎりやカップラーメンの他、レギュラーコーヒーまでおいしく頂くと、11:40、スキーアイゼンを装着していざ山頂へ!

氷の薬師を過ぎて舎利坂に取り付くと、斜面は所々凍りついていた。ここでスキーを脱いでザックに括り付け、アイゼンを装着する。しばらくするとスキーで下山してくる二人が目に入った。祓川に前泊したこんたろう師匠とT谷さんだ。下からこの二人が登っている姿がごま粒のように見えたのだが、やはり追いつかなかった。

山頂直下、見ればこの急斜面、40°くらいはあるか?


13:30、山頂到着!この時期の山頂は何度登っても感動的だ。山頂には山形県側からのお客さんが3人。

新山を見ると山頂付近に二人の人影あり。K玉君とデンキ師匠だ。大声で呼べば会話ができた。K玉君はめずらしく足の不調を訴えていた。20分ほどして下山の準備に取りかかるがここで大失態。スキーのシールを外し終えたそのとき、事もあろうに左足のスキーを流してしまったのだ。山頂にいた一人の方が「危ない!」と言ってとっさに身を投げ出してスキーを掴もうとしてくれたが、あと少しのところで届かなかった。スキーは滑走とバウンドを繰り返しながら落ちてゆく。呆然と見守るしかない。しかし200m程落ちただろうか。大きくバウンドしたスキーが何と柔らかい雪面にテールから刺さって止まったのだ。その地点まで所々凍結した急斜面を横滑りで降りてゆく。何とか事なきを得た。ε-(^、^; ほっ そのスキーだが、前日アイロンでホットワックスをかけたら滑りがぜ〜ん全違うのね!腐れ雪の斜面も結構おいしかったりして。というわけで15:54無事登山口到着。
今回は新兵器のウェアラブルカメラ Panasonic HX-A100を装着して山行の様子を所々撮影してみた。画面の傾きがチョイ気になるところだけど、まあご覧あれ!!

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やはり、、、
前日、稲倉は1時過ぎまで上部爆風で皆1200mで撤退、下山中に激晴れ、外しました(笑)
日曜はえがったべな~(泣)
詳細報、待っております!
日曜はえがったべな~(泣)
詳細報、待っております!
No title
13日は絶好の山スキー日和でしたね。
足のつったk玉さんを残し(k玉さんなら心配なし)一人至福の滑りを楽しんできました。
G3の流れ止めは役に立たないのですね。自分は外しリーシュにしました。
スキーを止めようとした方はファーマー佐藤さんですね。鳥海山シーツーサミット2012のダントツの優勝、2013準優勝者です。。
ビンチャンさんと同い年で(たぶん)超人的な体力の持ち主です。
それでは今週末の総会宜しくお願いします。
足のつったk玉さんを残し(k玉さんなら心配なし)一人至福の滑りを楽しんできました。
G3の流れ止めは役に立たないのですね。自分は外しリーシュにしました。
スキーを止めようとした方はファーマー佐藤さんですね。鳥海山シーツーサミット2012のダントツの優勝、2013準優勝者です。。
ビンチャンさんと同い年で(たぶん)超人的な体力の持ち主です。
それでは今週末の総会宜しくお願いします。
おやぢ殿へ
今年こそ誘えばえがったすなあ。
日曜日とこの晴天の組み合わせは数年に一回あるべか?
日曜日とこの晴天の組み合わせは数年に一回あるべか?
デンキ師匠へ
先日はどうもです。
新山と七高山とであんなふうに会話ができるとは、自分でも意外でした。
スキーには実は流れ止め(スキーブレーキ)は付いていません。
ファット板用の流れ止めしか無かったので当方もリーシュです。
ファーマー佐藤さん、初めて知りました。シーツーサミット優勝っすか!
凄すぎます。総会、こちらこそよろしくぅ!
新山と七高山とであんなふうに会話ができるとは、自分でも意外でした。
スキーには実は流れ止め(スキーブレーキ)は付いていません。
ファット板用の流れ止めしか無かったので当方もリーシュです。
ファーマー佐藤さん、初めて知りました。シーツーサミット優勝っすか!
凄すぎます。総会、こちらこそよろしくぅ!
No title
びんちゃんさん、こちらでは初めまして!。
13日は本当に素晴らしい天気に恵まれましたね。
楽しい出会いもあって最高でした。新山と大声で
会話していた相手がデンキさんというのも奇遇でした。
びんちゃんさんは自転車も相当のようなので、是非とも
鳥海山SEA TO SUMMIT2014に参加されて下さい!。
カヤック門外漢の私でも無料レンタル挺でなんとかなった
ので、大丈夫ですから~。
ちなみに、私はもうエントリーしました。元気王国にアーリー
エントリーすると酒か水か米のどれか好きな物を貰えるし、
表彰式後の抽選会では豪華な景品が当たるので、参加費は
回収できます。全国各地からの参加があるし、かなり楽しい
ですよ。
13日は本当に素晴らしい天気に恵まれましたね。
楽しい出会いもあって最高でした。新山と大声で
会話していた相手がデンキさんというのも奇遇でした。
びんちゃんさんは自転車も相当のようなので、是非とも
鳥海山SEA TO SUMMIT2014に参加されて下さい!。
カヤック門外漢の私でも無料レンタル挺でなんとかなった
ので、大丈夫ですから~。
ちなみに、私はもうエントリーしました。元気王国にアーリー
エントリーすると酒か水か米のどれか好きな物を貰えるし、
表彰式後の抽選会では豪華な景品が当たるので、参加費は
回収できます。全国各地からの参加があるし、かなり楽しい
ですよ。
ファーマー佐藤さんへ
あらためて、先日は大変お世話になりました。
おかげさまで本当に記憶に残る良い山行になりました。
鳥海山SEA TO SUMMITは、去年の9月に象潟海岸0mから鳥海山頂まで登った時に、
いろいろと調べていてその存在を知りました。
面白そう、ぜひ出たい、と思うんですが、今の自分にとっては体が言う事をききません。
実は7〜8年前から持病の腰痛が悪化しているんですわ。
椎間板ヘルニアが2カ所、脊椎分離症に脊柱管狭窄まで少し入っているとか医者に言われました。・(>_<;)・゚゚
自転車にはがんばって1時間乗っているのが限界、登りは特に応えます。
「Mt.chokai」のレースも本当はフルクラスに出たいんだけど、腰がもたないのでハーフクラスでした。
そんな腰痛持ちがザックを背負って山に行くと、全然痛みを感じないんだから人の体って不思議ですよねぇ。
昔は自転車の長距離ランが得意で、各地のセンチュリーランや「鳥海山一周MTBサイクリング」等にも
参加していましたよ。そうそう山形ではかつて「ツーリング庄内」という庄内平野をぐるっと200kmも走る
イベントがありましたっけ。150kmも走ってから温海温泉の峠を越えたりして、キツかったなあ。
ってなわけで、何とかこの腰痛を克服したいところです。
これからもよろしくですぅ。
おかげさまで本当に記憶に残る良い山行になりました。
鳥海山SEA TO SUMMITは、去年の9月に象潟海岸0mから鳥海山頂まで登った時に、
いろいろと調べていてその存在を知りました。
面白そう、ぜひ出たい、と思うんですが、今の自分にとっては体が言う事をききません。
実は7〜8年前から持病の腰痛が悪化しているんですわ。
椎間板ヘルニアが2カ所、脊椎分離症に脊柱管狭窄まで少し入っているとか医者に言われました。・(>_<;)・゚゚
自転車にはがんばって1時間乗っているのが限界、登りは特に応えます。
「Mt.chokai」のレースも本当はフルクラスに出たいんだけど、腰がもたないのでハーフクラスでした。
そんな腰痛持ちがザックを背負って山に行くと、全然痛みを感じないんだから人の体って不思議ですよねぇ。
昔は自転車の長距離ランが得意で、各地のセンチュリーランや「鳥海山一周MTBサイクリング」等にも
参加していましたよ。そうそう山形ではかつて「ツーリング庄内」という庄内平野をぐるっと200kmも走る
イベントがありましたっけ。150kmも走ってから温海温泉の峠を越えたりして、キツかったなあ。
ってなわけで、何とかこの腰痛を克服したいところです。
これからもよろしくですぅ。